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13. (後編1) ピラミッドは、何千年も前に、誰かが地球を驚くほど正確に測定し、その情報を、地球上で最も大きく、おそらく最も古い石造りの建物の寸法に記録したものなのである。
「秘められた数字 ~ 空間、時間、宇宙サイクルの古代知識~(後編)」by ランドール・カールソン (2020/12/8) https://www.youtube.com/watch?v=R7oyZGW99os (後編)
人間の歴史は、我々が考えているよりもはるかに長く奇妙なものなのであり、大ピラミッドは、過去や世界の性質について、一般の人々が信じていることと、実際には一致しないのかもしれない。
それは、何千年も前に、誰かが地球を驚くほど正確に測定し、その情報を、地球上で最も大きく、おそらく最も古い石造りの建物の寸法に記録したものなのである。
-ウィリアム・R・フィックス
一般的に、ピラミッドが造られたのは約4,200年前とされています。これは、スフィンクスとほぼ同じ頃です。 ご存知の方もいらっしゃるでしょうが、スフィンクスの再定義は、ボストン大学のロバート・ショックを中心とする、数人の地質学者によってなされました。
彼らは、スフィンクス周辺の採石場を研究することで、岩が水の浸食によってひどく風化していることを突き止めました。そしてもちろん、このギザ台地は、過去4,000年間砂漠でした。ですから、これがたった4,000年前のものであれば、水の浸食がひどいということはないので、スフィンクスはおそらく、数万年前のものなのではないかと推測されます。
しかし、ロバート・ショックは、自身の公的なプレゼンテーションのほとんどで「スフィンクスは7,000~9,000年前のものである」と言っています。彼はメインストリームの学界にいて、非常に保守的であるため、意図的にその説を採用しています。でもおそらく彼は、それよりもずっと古い可能性があると信じていると思います。
わたしはショックと、浸食の程度について話し合いましたが、彼は石灰岩の風化速度に関する研究を、わたしと同等に深くおこなっていないことがわかりました。わたしは10年ほど前に、石灰岩のあるさまざまな場所を2、3ヶ月かけて調査し、風化した石灰岩の例を見ることができました。さらに、石灰岩の風化について書かれた文献を読み漁り「スフィンクスの風化は最低でも2万年かかる」と結論づけました。
スフィンクスを、ここ3ヶ月のアトランタような降雨量のある氣候に置いたとします。その場合、スフィンクスが浸食されるには、最低でも2万年~3万年かかります。ということは、大ピラミッドも同じくらい古いのでしょうか?そうでない理由はありません。
しかし、ここで問題なのは「大ピラミッドが、かつては白い石灰岩の表層石で覆われていた」ということです。
多くの大ピラミッドに関するアラビアの伝承や伝説によれば、ピラミッドの外壁の石が剥がされる前のピラミッドの外側は、象形文字で完全に覆われていました。
ここに何が書かれていたのか、想像するだけで頭が混乱します。しかし明らかに、これらの石の剥ぎ取り以上の破壊行為は、歴史上想像しがたいものです。実際、アル・マムーンの時代まで、ピラミッドに入ろうとする努力はあったのですが、それはまったく効果がありませんでした。
そして12世紀ごろ…正確な年は忘れましたが、エジプト北部で大地震が起こり、カイロにあった建物のほとんどが倒壊しました。
そのとき、ピラミッドの下見石が緩んだので、ピラミッドに侵入して、上から石をこじ開けることができたのです。そして、すべての精度の低い高品質の石灰岩がはぎ取られ、カイロを再建するための建物に使われました。
なので、カイロのどこかの寺院に、碑文が刻まれたオリジナルの石がまだ残っているかもしれません。もちろん、わたしには見当もつきませんが…でも、そうだったら面白いですね。
とにかく、彼らは石をはぎ取りました。石をはがすと、たくさんの瓦礫が落ちてきましたが、それは良い事でした。なぜなら、それにより、ピラミッドの底の石灰石が埋まってしまったからです。
そしてそこから、様々な研究者が、ピラミッドの正確な角度を割り出しました。大方の計算によると、それは、約51度51分14秒だったそうです。
その精度が信用できるかどうかはわかりませんが、しかし、その角の接線や底辺の長さを知ることで、そこから、ピラミッドの形状やオリジナルの高さを高い精度で計算することができました。このようなことが何年もの間、4~5人のグループによっておこなわれてきたのです。
1925年に、J・H・コールが大ピラミッドの決定的な調査をおこないました。彼は、瓦礫をすべて撤去した後に、非常に綿密な調査をおこなったプロの調査員で、エジプト政府との契約に基づいて、ピラミッドに立ち入ったのです。これからお見せする数字は、ほとんどが彼の調査から得られたものです。
ここにあるのは、オリジナルの表装石(ケーシングストーン)の一部です。いわゆる、厚さ55cmのソックル(台座)と測定された、このオリジナルのスロープ状の表装石には、もともとこのような段差はなく、滑らかな形状でした。 もちろん、表装石は瓦礫 (がれき)の落下で損傷しているものの、オリジナルの角度を正確に判断するのに十分な数が残っていました。
これは厚さ55cmで、岩盤の上に直接置かれています。
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